登場人物
a
b
NL、BLお好きに。
アレンジOKです。
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a 毎日、辛くない？
b 大丈夫。それよりも具合は？
a 平気。…というか、それ朝来た時にも同じ事聞いてた
b いつだって聞くよ。心配だから
a アナタは心配しすぎ…大丈夫だから
b 朝だろうと夜だろうと関係ない。君と一分一秒でも共に長く居たい。手前勝手なエゴかもしれないけれど……この握った手に、そう遠くない何時かが垣間見えて、怖い…
a …ごめん、ね。ねぇ、最初はもっと楽しい会話あったよね…？元気になったら何処に行こうね、とか…美味しいもの沢山食べようね、とか…さ。
b ……そう、だね
a 何時でも、見離してくれていいんだからね？
b 辛くないから、大丈夫…大丈夫だからそんな事言わないで
b 人の心配より、自分の心配しなよ
a だって……今更？
b なら大丈夫？って聞くの禁止。好きでここに来てるんだよ
a そっか……、有難う
b 元気になったら…何がしたい？
a …そう、だなぁ……家族が、欲しい、かな。………って、泣きそうな顔しないの。そんな顔するなら初めから聞かないの。
b …泣いてない。どうして君はそうやって……少しは、頼ってくれても
a 頼ってるよ。凄く、頼ってる。いつも手握ってくれるでしょ、あれにすごく救われてる
b そんな、ことで？
a その「そんなこと」が嬉しいんだよ。恐怖とか不安とか一瞬でも忘れられるから
b (いつもそうやって気丈に振舞っていた君が、朝から晩まで泣き続けていたのは、それから１ヶ月経った日のことだった)
a …もう、いいんだよ？待ってたってどうせ、良くなる訳じゃない、し。重荷になりたくない、捨ててよ…惨めな姿見せたくないよ…
b 捨てない。どんな姿でも君は君だから、治らないなんて分からないじゃない
a 治らないよ、治るはずない、だって……だって！
b …治そうよ、一緒に夢、叶えようよ
b (傍目から見ても状況は悪くなるばかり。次第に心が諦め始めていた。信じたいのに、この感情が裏切りのようで、辛かった…)
a …一緒に年、取れなくてごめん。ずっと側に居られなくて、アナタ一人遺してしまって、ごめん。本当に…ごめん。でも泣いたらダメだよ。ううん、少しは泣いてほしい、けど……ずっと引き摺ってうじうじしてたら怒るよ？少し泣いて、そうしたらちゃんと前向いてさ、幸せになってよ？
b …難しい事言うんだね、でも君が言うなら頑張るしかないじゃない
a 頑張って、とは言わない。…いつかちゃんと幸せになってくれたらそれでいいよ
b (君が残した言葉の通り新しい道を歩み出すまで大分時間が掛かってしまったけれど今でもこれからも君の事を忘れられそうにない。けれど、後ろは向かない。君が望む幸せかは分からないけれど…今、ちゃんと前を向いて生きているよ)
Fin